旭岳(2,291m)は、北海道で最も高い山で、標高2,000m前後の20以上の山々が連なる大雪火山群の主峰です。山頂に立てば、南側には広大な溶岩台地とトムラウシ山・十勝岳連峰、北東には御鉢平の後ろにそびえる黒岳などの大パノラマが広がり、大町桂月の名文「大雪山に登って、山岳の大(おおい)さを語れ」という言葉の意味を実感することができます。
旭岳には、標高約1,100mの旭岳温泉から標高約1,600mの姿見の池周辺散策路まで、ロープウェイで登ることができます。高山植物のお花畑まで約10分でたどり着くことができるため、春から夏にかけて多くの観光客で賑わいます。旭岳からは、黒岳などの周辺の山々はもちろん、トムラウシ山や十勝岳連峰などへも登山道が通じており、山麓の旭岳温泉を拠点として目的や力量に応じた登山を楽しむことができます。また、秋には日本一早く紅葉が訪れ、運が良ければ紅葉と雪のコントラストが美しい絶景を見ることもできます。さらに、旭岳周辺は積雪深が2mを超える豪雪地帯であり、冬は厚く雪を被った木々の中をスノーシューで散策したり、世界でも有数のパウダースノーを、スキーなどのウィンタースポーツで味わったりすることもできます。